作品の制作よりも重要な事

明確な目的と計画を

色見本

同人作品を作成して製本するには一連の流れがあります。
何も知らないといきなり作品を制作してからその後に印刷方法を考えるといった、正しくない流れで作業を行ってしまう事になります。
これは同人作品に限らず写真集やカタログ製作にも当てはまる事ですが、まずは作成の目的をはっきりとさせておく必要があります。
製作する作品は譲渡・販売目的かと言う所から、おおよその規模と製作数が出ます。
そこへ予算と期日を加味する事で作品の仕様が考えられて行くのです。
本についての説明になりますが、印刷される本の種類にはコピー本とオフ本と言われるタイプの物があります。
コピー本はいわゆる自作の本の事で、家庭用のプリンター等を用いて印刷した本です。
オフ本とはオフセット印刷本の事で、こちらは印刷所で印刷・製本した本となります。
どちらを利用するかは先に説明した通り作成する同人誌の数と予算、ページ数によります。
作成数、予算、ページ数が少ないのであればコピー本を作成した方が割安となるでしょう。
一方、作成数やページ数が多ければ多いほど、オフ本を作成した方が単価が安くなります。
また、カラー印刷の同人誌を作成する場合で、印刷所に持ち込む場合等は事前の打ち合わせが必須です。
カラー印刷は専門の方が行い時間も掛かりますので、締め切りもモノクロ原稿よりも早くなります。
この締め切りまでに作品を仕上げられるように計画を立てましょう。
この他にも、紙質・本のサイズ・カバーの装丁等も平行して考えるのです。
これらの事を事前に考えておけば、予定の期日までに自分の理想とする作品を作成する事が出来るようになるでしょう。

選択肢は豊富にある

インク

同人誌を作るのであればその出来栄えにはこだわりたいところです。
手に取ってみたくなる作品は内容にくわえ本の体裁にこだわることで生まれます。
そこで良質な同人誌を作りたいと考えるならば本の質感にこだわってみましょう。
本の質感を決める大きなポイントはビジュアルと手に取ったときの感触です。
程よいサイズで出版される同人誌はそれだけで注目を集めることができます。
同人誌に最適なサイズは漫画であればA5やB5といったサイズとなります。
B5は週刊誌などに採用されているサイズで読みやすいのが特徴です。
また紙面も程よい広さがあるので作品も細部まで書き込むことができます。
A5サイズは小説やアンソロジー作品などでよく利用されます。
作品のボリュームがたっぷりな場合でもA5サイズであれば手に収まりやすいので、読みやすいことにくわえて持ち運びにもとても便利です。
ビジュアルの質感に大きな影響を及ぼすのが印刷方法です。
印刷方法には大きく分けてカラー印刷とモノクロ印刷といった方法があります。
カラー印刷なら細かく色彩を調整できるので作品の世界観を余すことなく表現できるほか、モノクロ印刷ならコストを抑えつつ独自の味わいを表現できます。
同人誌の印刷は印刷会社と相談しながらおこなうものです。
メールなどで相談すれば用紙の特徴や印刷の方法など必要な知識を詳しくアドバイスしてくれるので、初めて同人誌を印刷する方でも安心して利用することができます。

専門業者に依頼して

印刷物

同人活動を行っていると、作品を本にすることが多くあります。
いわゆる同人誌というもので、その内容は漫画、イラスト、小説と多岐にわたります。
同人誌を作るのは、プロに近いような大手のサークルもありますが、大多数は素人に近いような小規模なサークルや個人です。
最近では同人誌専門の印刷会社や、同人誌にも対応可能な印刷会社が増えてきているので、素人に近いサークルや個人でも取っつきやすくなっています。
同人誌を扱う印刷会社は一定の特徴があります。
一つ目が少部数に対応していることが多いということです。
大手サークルではある程度の部数をするのが一般的ですが、小規模サークルではあまり大量に刷っても余ってしまうおそれがあります。
それだとお金がもったいないので、たいていは少な目に刷ります。
印刷会社ではそうしたニーズに対応して、30部程度から印刷を受け付けてくれるところが多いです。
やや割高になりますが、総コストは抑えられます。
二つ目が印刷方法の特徴です。
たいていの本づくりでは、オフセットといって、原版を作って刷るという方法をとります。
基本的に大量に刷る一般の本ではこの方がコストが抑えられるのですが、100部は刷らないといけません。
同人誌では100部も刷らないことが多いので、オンデマンドといって版を作らない印刷方法も多いです。
ただオンデマンドはベタ塗りがテカる、割高といったデメリットもあります。
いずれにせよ比較的参入しやすくなってきているのは間違いなく、多くの人が参入してきています。